春の味覚の代表格の「あさり」
値段も手ごろで、レシピのレパートリーも豊富ですから、つい買ってしまった、
ということもありますよね。
筆者もあさりは大好きなのですが、管理が下手で結構駄目にしてしまうことがあります。
でも貝って固い殻に包まれていますので、状態を把握するのは結構難しいですよね。
これはセーフ?あさりを冷蔵庫に入れたら、半開きになった?!
筆者の住んでいるところは海辺なのですが、食べられる海産物はほぼ獲れない場所なので、
海産物は遠方から運ばれています。
そして、スーパーに売られているパックのあさりを見ると、
高確率で半開きになっているものを見かけます。
また、きちんと口を閉じたものを冷蔵庫に保管すると、
なぜか口が開いているものが出てきますよね。
よく「貝は当たると地獄を見る」というほど、
貝は特に衛生面で気を付けなければならないものですから、
変なものは避けて食べない、という人もいるでしょう。
実は、冷蔵庫に入れて半開きなったあさりは、死んでしまったのではないのです
「あ、これは駄目ね」なんて思うこともあるでしょうが、これは「仮死状態」なんですよ。
冷蔵庫の温度は、だいたい3~6℃です。
あさりは変温動物なので、体が冷えると動かなくなります。
そして、活動を止めて自分の生命を維持することに専念するのです。
つまり、筆者がスーパーで見かけるあさりに、
半開きになったあさりがあったのは、仮死状態にさせて、長くあさりを保存できるようにしていたんですね。
買ってきたあさりをそのまま冷蔵庫にいれても、同じような状態になります。
ちなみに、冷蔵庫から出して水に1時間ほどつけると、活動を始めるそうですよ。
そのあさりもう危険かも!あさりが死んでいるか判断する簡単な方法
あさりは、生死を判断しにくいと言われています。
けれどあさりを手に入れて料理をするまでに、
いくつかの処理が必要になりますが、その時に一つ一つチェックするといいですよ。
まずは、あさりをお店で買ってきた時です。
実は、お店で売られているあさりは事前に砂抜きをされているんですよ。
けれど、その時のあさりの体調の具合によっては、きちんと砂を吐いていないことがあるので、
家でも砂抜きをしておきましょう。
まず、真水であさりを洗います。
ボウルに水を入れてあさりを入れると、手でがしゃがしゃとかき混ぜます。
元気なあさりは、洗っている時の衝撃で口を固く閉じます。
その時に口を開けたままになっているあさりはすでに死んでいるので、取り除いておきましょう。
そして砂抜きをします。
砂抜きは、平らな容器にあさりを重ねないように並べて、
水はあさりの頭が少し出るような量を入れます。
水は、真水ではなく塩水を入れて下さいね。
塩水の濃さは、塩分を3%にするのが理想的と言われています。
水300ml、塩小さじ1杯と半分で塩水を作ると、だいたい塩分濃度が3%になりますよ。
そのまま容器に新聞紙をのせて暗くして、2~3時間置いておきます。
寒い時期なら室温でも大丈夫ですが、温度が高い時期は冷蔵庫に入れて下さいね。
目安は水温20度で、これ以上の温度になるとあさりが弱っていきます。
塩抜きをした後に、水が白く濁っていたり、磯の香りや硫黄の臭いが鼻についたら、
残念ながら塩抜きは失敗です。
この状態はすでにあさりが死んでいる状態になっています。
もったいないと思うでしょうが、あさりにごめんなさいと謝って捨てましょう。
そして火にかけてあさりを料理しますが、その時に口を開いていないあさりは取り除いて下さい。
あさりは熱を加えて口が開けなければ中身はおかしくなっている、
というのではなくて貝の蝶番が壊れていたり、開け閉めする筋力が強すぎる為に開いていない、
ということもあります。
けれど、変なものを食べて体調を悪くするのはいやですよね。
ちなみに臭いや水が濁る、といった状態は塩抜き以外でも見受けられますので、
もしこの状態になっていれば食べるのをやめて下さい。
まとめ
筆者は塩抜きに失敗してあさりがにおっていましたが、
かなり生臭くてきつい磯の臭いがしましたよ。
あさりの処理は、意外と簡単そうにみえて難しいですよ。
塩抜きを失敗した、という主婦は結構いますので、
一回して失敗してもめげないで挑戦してみて下さいね。