じゃがいもはヨーロッパでは「庶民の食べ物」として食べられていました。
庶民の命をじゃがいもでつないでいた時期もあり、各地にはじゃがいも料理がかなりあるそうです。
その理由は「どこに植えても育つ」「茹でるだけで食べられる」「保存がきく」「栄養豊富」という超お手軽かつ栄養がある食材だからです。
ですから、多少放置していても大丈夫と気にせずいたら、緑の芽が生えていた、
なんてよくありますよね。
まだ食べられる?じゃがいもの芽が伸びすぎている場合は…
筆者が小学生だったころ、理科の授業の為に校庭でじゃがいもを植えていました。
デンプン反応を調べたりしていましたが、その時にじゃがいもの芽は猛毒だから食べてはだめ!
とも教えられました。
じゃがいもの芽には「ソラニン」や「チャコニン」という毒があります。
このまま食べてしまうと、吐き気、嘔吐、下痢、頭痛といった症状が出ます。
また、舌がぴりぴりするといった状態にもなるそうですよ。
ですので、じゃがいもの芽が出たら、必ず取って下さい。
じゃがいもの芽は手でぽきんと取れますが、
大事なのはこの目の下の部分も毒素が含まれていることがあるので、1センチ程くり抜くことです。
包丁の角で取ることもできますが、うまく取れないという人は、ピーラーを使ってみましょう。
ピーラーの刃の部分の近くに、1センチ程金属の突起がついているものがあります。
実はこれ、じゃがいもの芽の部分をくり抜く道具なんですよ。
この金属の突起を、じゃがいもの芽があった所に差し込んで、
そのままぐるりといもを回すと、円錐状にじゃがいもをくり抜くことができます。
直接刃を使うこともないので、安全に使えますよ。
また、この毒素は目だけでなく、緑色の部分にも含まれていますので、もしこの部分があったら食べないでくださいね。
きちんと処理をしたじゃがいもは、切った後に水にさらすと毒素が水に溶けだすので、さらに安全に食べられます。
そして、できるだけ高温で調理すると、毒素はより少なくなっていきます。
一番いいのは、高温で揚げることです。
芽が出たジャガイモをある程度の量で処理をするなら、フライドポテトなんかいいですよね。
より安全に食べられますし、みんな大好きですよね。
じゃがいもの芽ってなんだか気持ち悪い!そうなる前の対処法とは!
いくら芽が出ても食べて大丈夫と言われても、やはり少々気になりますよね。
ですので、できるだけ芽を出さないようにしましょう。
まず、じゃがいもは冷暗所に置いて下さい。
だいたいご家庭はじゃがいもを台所で保管していると思いますが、
通気性を考えて日の当たっているところに置いてあるご家庭もありますよね。
太陽の光は成長を促しますので、芽が出やすくなります。
もし、フタのないカゴなどに置いているのなら、新聞紙で覆うといいですね。
きちんとした保管であれば、常温で1か月程持ちます。
冬場なら暖房の効いていない場所に置いておけばいいのですが、夏はどこでも高温になりますよね。
そういう時期は、冷蔵庫の野菜室で保管するのがいいそうです。
冷蔵庫に入れる時は、新聞紙でじゃがいもをくるんで下さいね。
野菜室の場合は湿度もありますが、対策をしないと乾燥してしわしわになるそうです。
しかし冷蔵庫に保管する場合は、意外にも2週間程しか持ちません。
また、じゃがいもの旬である5,6月に収穫した「新じゃが」ですが、
これもジャガイモ内の水分が多く、常温でも2週間程しか持ちません。
ジャガイモの中の水分が多くても少なくても、ダメなんですね。
まとめ
ちなみに、りんごと一緒に置いておくと芽が出にくくなるのだそうですよ。
りんごから出る「エチレン」というガスが影響するそうです。
りんごの常温保管方法もじゃがいもとほぼ同じですので、一緒に保管してみてはいかがでしょうか?
野菜の皮むきはできるだけ薄く、と言われていますが、
実は食べられるじゃがいもの皮にもたくさん毒素が含まれています。
ですので、じゃがいもは厚目にむいて下さいね。