お彼岸にお墓まいりをするのは、日本独自の文化です。
春分の日、秋分の日を含めた前後3日間を含めた7日間がお彼岸となります。
私たちの現世と故人が居る世界が
最も近くなる時期だと考えられています。
お彼岸は年に2回ありますが、あなたはどのような準備をしますか?
お供え物やお花の準備、お礼の品の準備は必要なんだっけ?という方に
お彼岸についてまとめてみました。
お彼岸のお供えはお金でも良いの?お金をいただいた場合のお供え方法のそのお返しの一般常識
お供え物は品物でもお金でも、どちらで用意しても問題ありません。
また、どちらの場合でも「3000〜5000円」が相場となっています。
中には品物とお金を両方用意する方もいるみたいですが、
相手側がかえって気を遣ってしまうため、
合わせて5000円程度にするべきだと覚えておきましょう。
そして、お彼岸のお供え物に品物やお金を頂いた場合、
お返しの品は基本的には必要ないものとされています。
地域やご家庭で多少変わるかと思いますが、
故人の代わりに「ありがとう」という気持ちを伝えるだけで十分なのです。
ただ、どうしてもお礼の品を送りたい場合は、
頂いた金額の3分の1〜半分が一般的となっています。
香典返しにも選ぶような、
普段使うタオルや洗剤などの消耗品や乾物にしましょう。
のし紙をするのであれば、「志」が一般的になります。
縁起ではないので、必ずお返しをする必要はありません。
お礼の品を送るのであれば、日頃の感謝を込めて
お中元やお歳暮の時に送るというのも1つの案です。
相手の好みによって送る品も変わりますし、
せっかくでしたら喜んでもらえる物を送りたいですよね。
私の場合は、お歳暮の時期に日頃の感謝としてまとめて送っています。
あなたも迷われているようでしたら、参考にして下さいね。
お彼岸のお供えの定番は団子?ご先祖様に失礼の無い品、備え方、持ち帰り方など
お彼岸のお供え物として、思い浮かべるのは何でしょうか。
春は牡丹の花にちなんで「牡丹餅」、
秋は萩の花にちなんで「お萩」が一般的となっています。
牡丹餅もおはぎも同じような食べ物ですが、
季節によってこのように呼び名が変わります。
しかし何故、お彼岸に牡丹餅やお萩をお供えするのでしょうか?
これは小豆が関係しているんです。
昔から赤色は災いを避ける「魔除け」の役割があるものとして
信じられてきたため、お祝いの行事などにお赤飯が振る舞われています。
そのため、魔除けの意味をもった小豆を使った
牡丹餅やお萩をお供えし、
ご先祖様に感謝と家族の健康を願ったことが
習慣になったと言われています。
牡丹餅とお萩の違いは、
昔は牡丹餅はこし餡、お萩は粒あんとなっていますが、
今はどちらもお店で作られて売られていますね。
昔は小豆は秋に収穫していたため、
柔らかい小豆を使って粒あんのお萩を作った、
春まで保存していた小豆の皮は固くなってしまうため皮をとって、
こし餡にして牡丹餅を作ったそうです。
昔ながらの知恵ですね。
また、地域によっては「お団子」をお供えするところもあるようです。
お彼岸の初日の「彼岸入り」には、「入り団子」、
最終日の「彼岸明け」には「明け団子」と
それぞれ違った意味があるお団子をお供えします。
ご先祖様をお迎えするためにお供えするのが「入り団子」、
あの世に帰るご先祖様へのお土産としてお供えするのが
「明け団子」となります。
意味は違いますが、お盆の精霊馬と同じような感じですかね。
精霊馬の場合は食べたら怒られますが…
彼岸団子は地域ごとに変わっているため、数は決まっていません。
数だけではなく、白いお団子だけだったり、紅白のお団子だったり、
丸いお団子を積み上げて山型に作ったり、
ばらばらに積んだりと地域様々で興味深いです。
墓参りする際には、備えるお花も悩みますよね。
とは言え、必ずこの花をお供えするという決まりはありません。
ご先祖様が好きだった花や季節の花をお供えするのが
一番良いかと思います。
注意しなければいけないのは、
トゲのある花、香りがきつい花は相応しくないため止めましょう。
ご先祖様のお墓に着いたら、暮石やお墓周りをキレイに掃除します。
暮石に彫ってある字や模様に汚れがたまると中々取れないので、
我が家の場合は歯ブラシやガーゼを用意して掃除します。
霊園で用意してくれているところもありますが、
私は使い捨てより新しくてキレイな物で掃除してあげたいなと思います。
結構汚れが取れるので、やりがいがありますよ。
掃除が終わったら、用意したお花やお供え物をして、お祈りします。
ご先祖様のお墓にお供えして墓参りが終わったら、
ちゃんと持って帰って食べましょう。
まとめ
お彼岸は地域や家庭によって、お供え物が変わる
あなたのご家庭では、今まで何をお供えしていたか思い出しましたか?
我が家は、粒あん派とこし餡派に分かれていて
ご先祖様も好みが分かれているので、
喜んでくれるし両方お供えしちゃおうよ!となっています。
お供え物のお返しの考え方も同じようにご家庭によって様々ですが、
感謝の気持ちの伝え方が大事かと思います。
お彼岸は身近な習慣だと思うので、あなたも是非参考にして下さいね。