ジメジメの季節に、白い小さな虫を見て「気持ち悪い!」と思ったことありませんか?
風呂場や、本の間などにウヨウヨしていることが多く、
あまりにも量が多いときは、どう対処して良いのか分からず
ちょっとしたパニックが起きちゃいますよね。
その虫の正体は、チャタテムシ(コナチャタテ)です。大きさが1~2ミリで白く、
ダニと間違えることがありますが、別の虫です。
カビを好む害虫のため、カビが発生しやすい高温多湿の条件を
作らないようにすることが最も有効的な対処策となります。
では、詳しくご紹介していきましょう。
湿気による小さい虫の正体は?
チャタテムシ(コナチャタテ)は、形状がシロアリなどに似て頭部が特徴。
書物や乾燥食品、皮革製品などを食害する害虫で、
大発生するとかなりの被害をもたらすこともある困った虫です。
よく家庭で見られるのは小さくてハネのないコナチャタテ。
時々、大き目で飛ぶ羽を持つチャタテムシが室内で発生することがあります。
どちらもカビなどを食べて、湿度の高い環境を好みます。
人体への影響
チャタテムシ(コナチャタテ)は、
湿度が75%以上で温度25度以上になると大量発生しやすく、
湿気が多い梅雨の時期から発生し始め、秋には多くが死にます。
人体に直接の害は有りませんが、死骸が乾燥して粒子となって、
これを吸い込んだり汗腺から体内に入るとアレルギーや喘息を起こすことがあるそうです。
ダニ発生の二次被害に注意
チャタテムシは、ツメダニのエサになるためチャタテムシが大量発生するとともに、
ツメダニも大量発生してしまうことになります。
ツメダニは人を刺して、かゆみや皮膚炎の原因になるため、
何とかしてチャタテムシの大量発生を阻止しなければなりません。
湿気のせいで虫がいっぱい出て気持ち悪い…対策方法は?
別名「本しらみ」と呼ばれるほど本棚を好んで発生するのは、
本の上に積もったホコリに発生する「アスペルギルス」というカビが大好物なためです。
本棚をはじめ、虫が発生しやすい場所で気をつけることを
ピックアップします。
対策方法
- ホコリを溜めない
本の上やカーペット、絨毯に溜めないように、
こまめに掃除機でホコリを吸い取るようにしましょう。
また、本の上にクリアファイルなど透明なシートを敷いておくと良いですよ。
- 食品(乾物)の保存に注意
乾麺、かつお節、小麦粉、片栗粉などにカビが生えると
発生してしまうため、容器のふたをぴったりと閉めて
湿気がこもらないようにしましょう。冷蔵庫で保管するのも良い方法です。
- 窓際もキレイに
結露や湿気を防ぐことが重要。
窓際も掃除して湿気を溜めないようにしましょう。
- 乾燥を心掛ける
布団や座布団、クッション、ベッドのマットのように
太陽に当てて乾せられるものは干してよく乾しましょう。
できれば晴れた日は毎日やった方が良いですが、
忙しいとそうもいかないので週に一度は干しましょう。
また、枕を干すのもお忘れなく。
特に、蕎麦殻を使った枕もチャタテムシが生息しやすいそう。
- 換気を頻繁に
換気して湿気が室内にこもらないようにすることが重要。
できれば晴れた日の日中は常時、すべての窓や戸を開け放って空気を循環させましょう。
- 除湿機を活用
しめきった室内で除湿機を設置して一日2時間以上除湿。
除湿機と同時に、扇風機を回して乾いた空気を
部屋中に巡らせるようにするとさらに効果的です。
湿気って怖い!出てしまった虫の駆除はどうすればいいの?!
チャタテムシ(コナチャタテ)を発生しているのを見たら、
以下の流れで駆除してみてください。
虫を見つけたら
①害虫駆除スプレーや殺虫剤を吹き付ける
②コロコロなどで吸着して捨てる
③生息していた場所に、アルコール消毒スプレーを
使いながら硬く絞った雑巾で拭き掃除をする
掃除機で吸うのはダメ
間違えてやってしまいそうなのが、
「駆除に掃除機を使って吸い込む」という方法ですが、絶対にやらなでください。
畳やカーペットに潜むチャタテムシの死骸を掃除機で吸うと、
排気口から出る空気と一緒にチャタテムシを
空気中に巻き上げてしまい、かえって逆効果になってしまいます。
さらに、掃除機によって巻き上げられたチャタテムシの死骸を
人間が吸い込んでしまうと、アレルギーを誘発する恐れがあります。
まとめ
チャタテムシ(コナチャタテ)は、日本の家屋の約9割に生息していると言われています。
多湿な日本ではいないほうが不思議なのです。
チャタテムシ(コナチャタテ)を完全に駆除するのは、
とても困難なことですが、日頃から予防しておけば
あまり目にしなくなるくらいまでに減らすことは可能です。
何といっても、期間限定の外注ですので、梅雨のジメジメシーズンを乗り切れば、
そんなに大量発生することはないはずです。
週に一度は布団や枕を干して太陽に当てて、
室内は換気して湿気を追い出すようにしましょう。
そして、決して掃除機で虫を吸わない、これも覚えておくといいですよ。