身じろぎできない満員電車の中、ただでさえ動けないのに
わざわざリュックを前にもってきて自分で持つなんて面倒くさいと思っていませんか。
ですが混雑しているからこそ、リュックを抱えるようにして自分で持つことはマナーでしょう。
例えばですが、落ち着いたところでリュックを降ろしてみたら
口が開いていて中身が丸見えだったなんてことありますよね。
もしそれが電車内で既に開いていたなら、誰に何をされたのかわかったものではありません。
普段通勤でリュックを使っていて大切な資料や仕事道具を入れていたのなら
そういったことを回避する為にもしっかりと手で持っておくべきでしょう。
満員電車でのリュックの邪魔にならない持ち方は?
リュックを背負ったままというのは周囲の人にとって迷惑なものです。
特に男性用のリュックは大きく、混雑した電車内では
人が1人入れる程のスペースを使ってしまっていたり
後ろにいる人に窮屈な思いをさせてしまいます。
そこで周囲のことを考えてリュックを自分で持つのですが持ち方にも実はコツがあります。
さっそくいくつかご紹介していこうと思います。
○紐を片方肩にかけるのではなく、抱きかかえるようにして持つ。
降りた時に背負いやすいようにと思って、紐を片方かけたままに
するのは避けるべきでしょう。
電車内は混雑していますから、紐が引っ掛かって不意に引っ張られてしまう
という事故が考えられます。
もし入り口付近にいたのなら、そのまま流されて
降りるつもりのない駅で降ろされてしまうこともあるでしょう。
○ファスナーやポケットの口などリュックの中に手を入れられる箇所は自分の胸元側へ向ける。
滅多にないことだとは思いますが、ポケットが開いていると
降りるすれ違いざまに何かを突っ込まれたりします。
またファスナーの口が閉じていても、素早く開けられて
物を取られたり、反対に入れられたりすることもあります。
そういった被害を避ける為にも、自分の体でしっかりと
リュックの入り口を守ってあげる必要があります。
○抱えるのが困難な場合は吊るすようにして自分の前でぶら下げる方法もある。
幅の広いリュックですと、どうしても抱えて持つのに限界があります。
そういった場合には、リュックについている取手を持つようにして
自分の前でぶら下げるように持ちましょう。
この時、電車の揺れでリュックが左右に振れないように注意してください。
自分の足先に乗せるようにして持つのがブレないのでオススメの方法です。
満員電車でリュックを持つ時の注意点は?
リュックを持ったからといって安心してはいけません。
確かに背負っている時より周囲の人から白い目で見られる事態は
減ることと思いますが、気を付けるべきことは多くあります。
いくつかご紹介すると、こんなようなことに注意すると良さそうです。
○前の座席の人の顔を押しつぶしてしまう
座席の前に立っていてリュックを抱えている状態ですと
後ろから押されるのを踏ん張る為に、どうしても前かがみになってしまいます。
耐えられているうちはいいのですが、乗った時より混雑してきて
いよいよ耐えられなくなると、前に座っている人の顔をリュックで
押し潰してしまいかねません。
一番良い対策としては、そうなる前に座席の人に席を譲って貰うのが良いでしょう。
座席に座っていた人からすれば座れなくなるのは嫌かもしれませんが
自分の顔がリュックに押しつぶされたまま過ごすよりは良いのではないでしょうか。
・マナーとして提示はされているが、明確なルールではない
○混雑する電車内の動きに合わせて自分が動く必要がある
駅に着く度に人の乗り降りがあるので、満員電車の中でも流れはあります。
その流れに合わせて自分とリュックの位置を調整しながら
なるべく周囲の迷惑にならないよう動く必要があります。
注意しなければならない位置取りとしては入り口付近でしょう。
スムーズな降車の為に、降りる駅でなくても一時的に降りる必要が出てくるので
オススメできません。
○リュックを持っている人同士で固まる。
数人の友人や仲間といて、皆リュックを持っているのなら
混雑しているからこそ固まった方が良いです。
見知らぬ人ばかりの満員電車でも、なるべくリュックを持った人で固まった方が良いでしょう。
その際は電車間の連絡通路側など、なるべく入り口から遠い所で固まるのが無難です。
入り口へ向かう先に点々とリュックを持った人がいては通行の妨げになってしまいます。
まとめ
電車内でスマホを使って、その日のニュースにざっと目を通したかったり
乗っている僅かな時間こそ無駄にしたくないと思う気持ちもわかります。
実際混雑していない電車内では、殆どの人がスマホを触っていますしね。
ですが満員電車の中では周囲のことを少しだけ考えて、皆が気持ちよく
利用できるように配慮してみてはどうでしょうか。
混雑しているとそれだけでイライラしてしまいがちですが
余計なトラブルを避ける為にも、社会人のマナーとして意識しておいた方が良さそうです。