4月――新たな旅立ちの季節です。お子さんをお持ちのご家庭では、新入学シーズンでもありますね。
ところで、入学祝をいただくのはうれしいことですが、お返しに悩む…
という方も多いのではないでしょうか?
実は、正式には、子どものお祝いにお返しは特に必要ありません。
冠婚葬祭マナーを調べてみると「あげる必要はありません」と出てきます。
しかし、もらいっぱなし、というのは気分的に良くありませんよね。
お祝いを送った側にしても「お返しはないの?」と考える方がいるかもしれません。
特に、近所の方へのお返しはどんなものが妥当か知りたい方や
上司にお祝いをいただいてどうしたら良いか考えあぐねているパパさんが
参考になるような事例をご紹介します。
入学祝いのお返しは必要? 近所の方にもらった場合はどうする?
ご近所さんへのお返しは、地域差が大きいかと思います。
昔はよく、赤飯を炊いて「内祝い」としてご近所へ配ったということも多くありました。
今ではそういった風習もあまり見かけることがなくなりましたが、
お返しは、いただいたお祝い金額の1/3~半額が目安になります。
これも地域によっては「半返しが当たり前」のところもありますが、
例えば1万円をいただいたなら3000~4000円、5000円をいただいたなら1500~2000円程度
のお返しで十分だと思います。
<お返しする時期>
お祝いをいただいたら、あまり日をあけないで
「入学式後、1カ月以内」に贈るようにしましょう。
入学したお子さんと同行して、一緒にお礼を言えるようにすると、
今後のご近所づきあいがさらに親しみ深いものになると思います。
<お返しする品物>
日持ちのする焼き菓子などを詰め合わせた菓子折りや、
コーヒー・紅茶などのセット、
またタオルや洗剤など日常使いができるギフトセットが定番です。
デパートのギフト売り場やデパ地下の食品売り場を
のぞいてみると良いかもしれませんね。
入学祝いのお返しは必要? 会社の上司にもらった場合はどうする?
上司にお祝いをいただくと恐縮してしまって、ついお返しに奮発してしまいそうですが、
それはやめましょう。
ある調査機関が実施したアンケートによると、
「入学祝のお返しでマナー違反だと思うことは?」の
ワースト1位が「贈ったことも忘れたころに届く」、
同じく2位は「贈ったギフトよりも高額なものをもらう」という結果でした。
ということで、近所の方へのお返しと同様に、
お返しの目安は、いただいたお祝いの金額の1/3~半額で、1カ月以内にお返ししましょう。
お返しの品物は、上司がお相手ということで、
上司が好きそうなものをセレクトされるのが良いと思います。
例えば…
- 甘いもの好きな上司に、普段自分では買わない高級スイーツ
- お酒が好きな上司に、日本酒飲み比べセット
- 読書好きな上司に、図書カード
- 温泉好きな上司に、全国の温泉が楽しめる入浴剤セット
- 単身赴任中の上司に、タオルや洗剤など日常品のギフトセット
- ゴルフ好きの上司に、ゴルフボールケースやゴルフマーカー
などなど。
会社で手渡す環境にない場合や、重い品物は、
宅配にしたほうが贈られる側も気兼ねなく受け取れると思います。
まとめ
時代の流れとともに、お返し事情が変化してきたと言いつつ、
「お祝いをあげる=お返しをする」という構造は気遣いを大事にする日本人らしい、
これからも語り継いでいきたい風習だと感じます。
何事も、「気持ちが大事」ですので、お返しする方の好みを
思い描きながらセレクトすると良いかもしれません。
また、お祝いをくださる時のお相手の心境を想像してみてください。
心が温かくなるような感じがしませんか?
贈った側も、贈られた側も気分が良くなるようなお返しができると良いですね。
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