現代社会、携帯電話やスマートフォンがないと何もできないと言っても過言ではないほど、
情報化が進んでいますね。筆者は高校生になって初めて携帯電話を持たせてもらいましたが、
今は小中学生でも持っているのは珍しくありません。
でも「子どもがほしがっているからと言って、持たせてもいいもの?」
「最近、スマホに絡んだ事件も多いし・・・」と悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか?
実態を知って、慎重に検討していきましょう。
中学生のスマホの保有率は実際どれぐらい?
MMD研究所が2016年に行った「中学生のスマートフォン利用実態調査」によると、
中学生のスマホ所有率は40.9%でした。前年に比べると3.0ポイント上昇しています。
1年でこれほど上昇しているのには驚きです。持たせた理由としては
- 子どもが塾や習い事に通いはじめたから…33.0%
- 自分(母親;筆者注)が働きに出るようになった(出ている)から…22.6%
- 周りの子どもが携帯電話を持つようになったため…20.0%
- 事件・事故など世の中の出来事に不安を感じたから…19.4%
- クラブ活動など学校の活動で遅くに帰ることがあるから…18.8%
などの回答がありました。
スマホを持たせ始めた時期としては、小学校5年生から徐々に増え始め、
中学1年生でピークを迎えています。中学校入学を機に、習い事や部活動などの環境も変わるため、
スマホを持たせる家庭が多いのでしょう。
中学生にスマホを持たすべきなのか 学校では実際どうなってる?
スマホに関連する事件が後を絶ちません。ニュースで報道されているのは「ほんの一部」です。
しかし一方で、親や子どもの生活環境が一昔前に比べると大きく変わっていることも事実です。
スマホを持たせないわけにはいかない、という家庭もあるでしょう。
どうしてもスマホを持たせなければならない状況にあるのであれば、
子どもとしっかり「ルール」を確認しておく必要があります。警察庁は、
家庭のルールとして以下のこと例として挙げています。
□接続するサイトやダウンロードするアプリは保護者に確認する。
□個人を特定される情報を書き込まない。
□知らない人と電話やメール、メッセージの交換をしない。
□他人のID・パスワードを勝手に使わない。
□下着姿や裸の写真は撮らない、撮らせない。
□利用料金や利用時間を決める。
□困ったことがあれば、必ず保護者にすぐに相談する。
□ルールを守れなかった時のルールを決める。
「依存症」にならないためにはとくに利用時間を決めておくことが大切です。
メリハリをつけて使えるようになることで、生活の乱れも防ぐことができます。
友だちからのメッセージに「すぐに返事をしなければ・・・」と
強迫観念にかられることがあるようですが、スマホの中の人間関係は、
リアルな世界での人間関係が反映されます。スマホ抜きにした健全な友人関係を築けるような力をつけさせてあげることも大切ですね。
また、保護者の責任でフィルタリングをかけておくことも忘れずに。意外と知られていないのが、
スマホだけではなくゲーム機器や音楽機器も今ではネット世界とつながっているということです。
「どんなフィルタリングがあるか、よくわからない」という場合は、
携帯ショップや家電量販店でも相談にのってもらえますよ。
学校でも、最近では「情報モラル教育」に力を入れています。
しかし、根本的にはスマホは家庭で買い与えているものですので、
その責任は家庭(保護者)にあります。「子どものほうがスマホに詳しくてついていけない」
と言っている場合ではなく、大人もきちんと知識をつけて、
子どもを守っていかなければならないことを忘れてはいけません。
学校への持ち込みについては、学校や自治体ごとにルールがあると思いますので、
どうしても学校に持たせたい場合は、事前に学校と相談しておきましょう。
もし学校側が「持ち込み禁止」としているようであれば、それは子どもにもきちんと守らせましょう。
まとめ
スマホをはじめ情報機器は、今ではなくてはならないツールです。
何か問題が起きるようなことがあれば、それはスマホが“悪”なのではなく、
使い方に問題があります。正しく使えば、とても便利なものです。
親子でしっかり「ルール」を決めて、正しく使いましょう。
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