イスラム系マレーシア人との結婚の手続きでの驚きの体験談を紹介します!

みんなの経験談

約4年前にマレーシアでの留学中に出会ったマレー系マレーシア人(イスラム教)と結婚をした時の体験談について紹介します。

イスラム系マレーシア人との結婚までにはこんなに複雑な手続きがありました。

イスラム系マレーシア人との結婚手続き

マレーシア人は結婚をする前に国が主催する結婚講習を受ける必要があります!

結婚をしたいと思っているマレーシア人は、国が主催する結婚講習を受講することが義務となっています。インターネットで申し込みができ、参加する講習の場所や日付によって講習日数が違ってくるようです。ちなみに私の妻の場合は2日間でした。結婚講習では結婚生活開始前の心構え等や結婚後の妻・夫の役割等を教えられるようです。マレーシアで外国人となる私は結婚講習を受講する必要はありませんでした。

夫婦でHIV検査を実施する!

結婚前に夫婦でHIV検査を受けることが義務となっております。万が一、HIVが陽性でも結婚自体は可能なようですが、実際にHIV検査陽性の場合にどのくらいのカップルが結婚するかは不明です。マレーシアではHIVの陽性者も増加傾向のようで、その状況も踏まえた施策だと思われます。

・お互いの住んでいる地域のイマーム(その地域のイスラム教のリーダー的な人)に結婚について同意してもらう

住んでいた地域のイマームに結婚したい旨の報告をしなければなりません。私の場合、住んでいた住居地のモスクにいるイマームにイスラム系マレーシア人の友達2人を連れて挨拶に行き、イマームから結婚許可証のような役割の書面に署名を貰いました。また、こちらの書面には友達2人の署名もしました。こちらの手続きはイマームの都合の関係もあり、平日しか会えず、会社の有給を取得して実施をしました。ちなみに、こと時のイマームと会ったのはこの日が最初で最後です。

・イスラム省にて結婚許可をもらう

イマームの署名をもらった書類やHIV検査結果、その他の集めた書類等を持って、イスラム省へ行き書類を提出します。こちらも平日しか受け付けをしていなかったため、有給を取得して行きました。結婚手続きをしていた当時は車をもっておらず、またイスラム省を含め手続きのために訪れる必要のあったすべての機関に行くのに公共交通機関やタクシーを使っていたため、移動費だけでも多くの費用がかかりました。

・結婚式の準備・式場の確保

結婚式場の確保、当日結婚式を主催するイマームに立ち合いのお願いをします。このあたりのことはマレーシア人の妻の家族に任せていたので詳しい手続はあまり良く分かりませんが、とても大変そうでした。こちらの準備や式場の確保でも数回、結婚式場となるモスク(イスラム教の教会)などを訪れる必要があり、妻の家族が手続きをしてくれたためできましたが、家族の助けがない場合はほんとうに難しいです。

・結婚の儀式

証人となる男性4人に見守られながら、妻に対してイスラム儀式の誓いの言葉(結納金の額を言う等)を宣言します。この儀式の誓いの言葉はマレー語で宣言必要があり、当日、結婚式が開始される前に練習をしました。また、誓いの言葉については、承認4人が確かに聞きましたと宣言しなければなりません。この儀式はイマームの指揮の下、モスクで行い、結婚の儀式は小さい規模で行いましたがそれでも100人程度が参加しました。こちらの儀式を終えると晴れて正式に夫婦となれます。結婚式の後にはモスクから近くの会場へ移動して、結婚式に参加してくれた方たちへ食事を振舞い、記念撮影などをして一日がおわりました。

まとめ

・晴れて夫婦となった感想

マレーシアでの結婚手続きは本当に大変でした。他民族国家であるマレーシアではマレーシア人配偶者の宗教によっても結婚手続きが違い、今回、私が経験したイスラム系マレーシア人との結婚の場合は特に大変だと思われます。

聞いた話によると、結婚の手続きがあまりに大変なために結婚を諦めるカップルがいるほどとのことです(真偽は不明)。

実際に結婚の手続きを経験してみて、手続きにかかった期間は約4カ月ほど、当時勤めていた会社は入社初年度より有給が遠慮なく使える環境なのが救いでしたが、もし、休みが取りずらい会社に勤めている方がマレーシアで結婚手続きをするのは本当に苦労すると思いました。

また、結婚までには本当にたくさんの方の協力が必要で、関係省庁とのやりとりなどもあり、マレーシアでは一応、英語が通じ私自身英語が話せますが、マレー語で話をする方がずっとスムーズなため、マレーシアでは外国人となる私が主導して手続きをすることは不可能でした…

そして、結婚については、もともとは結婚式をやる予定がなく、手続きのみで婚姻届けを出すイメージをしていましたが、マレーシアでは日本のように簡単に婚姻届けを提出することができず、さまざまな手続きを経なければなりませんでした。そして、家族だけと思っていた規模の結婚式ですら100名程度の参加者があり、私自身、結婚式のやり方や参加者がどれくらいなのかなどは当日知ったため、イメージしていたもとのとギャップに驚きました。

最後に、マレーシア人との結婚手続きは時間と費用、いろいろな方の協力も必要になるため、結婚したくても直ぐに結婚できるわけではありません。今回紹介したような様々な手続きが発生するので事前にできる準備は前もってやっておくことをおすすめします