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【中国株マーケット情報】目先利食い売りが出やすいもののその後は再び上昇へ


目先利食い売りが出やすいもののその後は再び上昇へ

2/6~10の中国株式市場は利食い売りが出やすいとみる。

1/28に発表された春節祝休日(1/21~27)の延べ旅行者数は前年比23%増の3.08億人と、コロナ前19年の74%へ回復。一人当たり支出額は22年に1,152元へ減少したが、23年には19年並みの1,220元へ戻り、国内旅行収入は同30%増の3,758億元となった。人々は3年ぶりの規制のない春節を帰省や長距離の旅行で楽しんだようだ。

1/31に発表された1月購買担当者景気指数(PMI)はゼロコロナの終了に伴い、製造業と非製造業共に4カ月ぶりに景況感の分岐点である50を上回り、景気が好調であることを示した。特に、非製造業は前月比+12.8ptの54.4と大幅に改善。また、将来の景況感を示すビジネス期待指数は、非製造業が64.9と、12年6月以来の高い水準となり、企業が将来のビジネス環境を強気で見ていることを示した。

2/6~10の中国株式市場では、2/5~6にブリンケン米国務長官が訪中することもあり、米中関係に注目が集まろう。米国がファーウェイへの輸出許可を停止したことや、マッカーシー米下院議長が訪台を準備していること等から、米中関係が緊張することも考えられる。昨年11月以降、株価が大幅に上昇した後だけに、利食い売りが出やすいと考える。ただし、中国景気は急速に改善しつつあり、売りが一巡した後は早々に上昇基調に戻ろう。

(2/1記 投資情報部 白岩)

紹介銘柄

中国移動(チャイナ・モバイル)(香港・00941/Z2839)

◆通信サービスが主力事業。22年末時点のモバイル契約数は約9億7500万件(5G契約数は約6億1400万件)、有線ブロードバンド契約数は約2億7216万件

◆22年1~9月期は前年同期比11.5%増収、純利益は同13.0%増。モバイルと有線ブロードバンドのARPU(1契約当たりの月間平均収入)はいずれも上昇

◆産業向け5Gソリューション、クラウドやデジタル・コンテンツなど情報サービス事業の急拡大により、同6月中間期のDX関連収入は同39.2%増の1108億元となり、通信サービス収入に占める割合は26.0%まで拡大。DX事業は新たな成長ドライバーに位置付けられている。23年には配当性向を70%以上にする方針

(東洋証券亜洲有限公司 キョウ)

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順豊控股(S.F.ホールディング)(深センA・002352/ Z8772) 

◆宅配、貨物輸送、サプライチェーン関連事業などを手掛ける。22年1~9月期は前年同期比46.6%増収、純利益は同148.8%増。10~12月期は新型コロナ感染拡大の影響で減益、同社は22年通期の純利益が前年比42~46%増と見込む

◆22年の配達業務量は前年比5.4%増と業界全体(同2.1%増)を上回り、市場シェア(業務量ベース)は10%に拡大。23年は景気回復に伴い、業務拡大が続くと期待

◆22年6月末時点で国内航空貨物輸送量の38.3%を手掛ける。22年7月にアジア初の貨物輸送ハブ空港「鄂州花湖空港」の運航が開始。中国中部に位置し主要都市に近いため、中長期的な事業拡大に寄与しよう

(投資情報部 呉)

 

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