突然ですが、地球には一体どれくらいの人間が住んでいるかご存知でしょうか。今、私がグーグルで検索をかけたところ76億人もの人が老いも若いも男も女も真ン中も日々を生きているそうです。でsちなみに宝くじで1億円以上があたる確率というのはおおよそ300万から1000万分の1だそうですが、対して76億分の1に産まれたというのは本当に気の遠くなるような確率ということが分かりますね。
私は20代後半ですが、職業は無職という76億分の1ですから有り体に行ってしまえば世の中の役に立っていないと言われてしまうかもしれない状況です。しかしそれでも途方もない確率を過ぎてきた上で四半世紀も奇跡のような確率の中で生きてきました。
子どもの頃、車に跳ねられたとき。階段を頭から落ちたとき。ガキ大将の友人とのチャンバラで急所付近に木剣がクリティカルヒットした時。
皆さんにも、アレは死んでてもおかしくなかったのでは?という経験があると思います。いわばそういった確率を乗り越えてきた上で私達の今日があるのです。
けれど、そんな奇跡のような確率の日々を私は終わらせたくて仕方がありませんでした。
理由は極めてシンプルで、お金がなく借金まみれで明日を生きることがどうしようもなく辛かったからです。
お金がない、お金を稼ぐための仕事が出来ない、家族からはとっくの昔にお金を借り続けて、実の母にさえ「もうこれでおわりにしてくれ、出来ないまま他人に迷惑をかけるなら死んでくれ」とまで言われました。カード会社から督促の電話や手紙がひっきりなしで、毎日がどうしたら明日を生きられるか考える日々でした。
惨めでした。自分が酷く卑しく浅ましい生き方をしているのだと突き付けられているように思えました。
そうして這いずりのたうち回っているうちに行き着いた先にあったのが、自己破産という扉でした。
なぜここまで追い詰められたのか?
統合失調症と発達障害が自己破産のきっかけ
私の身の上の話になってしまうのですが、私は19歳の時に統合失調症と発達障害として診断を受けました。いわゆる精神障害者手帳3級というものも所持しています。
無論すべてを障害のせいにしているつもりはありませんが、厄介なこの2つの障害を抜きにして私の成人後の人生は語れません。私は大学を卒業後、精神障害者であることを隠して就労していたのです。
しかし隠そうとすればするほど粗は出るもので対人関係の悪化などから、1つの職場に落ち着くことが出来ず、私は転職を繰り返していました。
そんな調子で生きていながらも、私も人並みの生活を送りたい!友人たちのように旅行したりご飯を食べに行ったりしたい!と見栄を張るようになっていました。
当然、転職を頻繁に繰り返す私は無職の期間も長く、そんな風にお金を使っていては貯金をする余裕などありません。
むしろ出費ばかりが嵩み、遂にはカードローンに手を出し、そしてリボ払いにまで手を出してしまったのです。
そこからは金利も合わせ、雪だるま式に借金が増えていきました。
督促状が届いたその時まで、私は借金の総額を知ろうともせず、呆れるほど現実検討能力の低い私は「まぁ、次の仕事が決まればかえせるだろう」程度にしか考えていなかったのです。
気づけば諸々の総額300万円超えの借金が私の肩にズッシリと乗っかり、死神の鎌が自分の首元に来ている事に気づくことになりました。
もしこれを読んでいて、借金から目を背けて金額を確認していない方や自分の借金の総額が具体的にパッと出てこない方は要注意です。今すぐに確認してください。そして危機感をもってください。
借金はかさめばかさむほど膨らんでいきます。
気づいたときにはもう遅かったのは私だけで充分です…
さて300万もの借金を背負っていた無職の私は、その事実による焦りからパニックを起こしてしまいました。服薬で安定していた容態は急速に悪化し、医師からは入院を勧められました。
ところが、私には入院するお金などありません。
何もかもが滅茶苦茶で記憶も混濁していたためあまりその時のことは思い出せませんが、とにかく死のう、死んで終わらせよう。と言うことで頭がいっぱいでした。
結果的に言うと、私は死ぬことが出来ませんでした。
家族から私は、死んでくれと言われました。
しかし、家族ではないからこそ差し伸べてくれる手もあります。
私は就労移行支援所という障害者向けの福祉サービスの一つ利用していたのですが、これに通っていなかったら、私は恐らく本当に死んでいたことでしょう。この福祉サービスの所長の方に非常に親身にしていただき、遂に私は大きな借金があることを打ち明けました。そこで様々な福祉サービスがこの日本という国にあることを初めて知りました。
自分に障害者年金の受給資格があるだろうということ、生活保護を受ける資格もあり得ること、借金を苦に死ぬ前に、法テラスという機関に相談してみてはどうか?と言う話でした。
そして現実検討能力の低さは障害に起因しているものである可能性があることも同時に知りました。
私が法テラスで受けたサービスは弁護士の紹介と諸費用の一時的な肩代わりです。
そこから先は暗雲立ち込めていた私の心に徐々に光が差していきました。
そうしてやっと私は自己破産の扉の前で、人生を閉じない、生き抜こうという意志を取り戻せたのです。
この国には知らないだけで本当に様々な、救済策が用意されています。
しかし、それらを自分一人で探し出すのはとても大変です。もし一人で苦しくて悩んでいるのなら私のように専門家に打ち明けてみるのも良いと思います。
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貴方が明日を生きるための道はあります。
必ずどこかにあります。
統合失調症と発達障害の私が自己破産の手続きをした流れとアドバイス
ここからは、私が実際に自己破産をしていく上で必要と言われたものをお話します。まず自分の名義の口座の通帳すべてを用意してください。
そして認印(印鑑)も用意しておきましょう。
もし仮に通帳をどこに仕舞ったかわからないという方は(私もそうでした)銀行で通帳の再発行をしてもらいましょう。落とし物などをして失くしてしまった等でなければおおよそ1000円プラスαほどで通帳は再発行できます。銀行によりますが申請から発行に2週間以上かかる可能性もあるので弁護士に通帳を用意してほしいと言われたときは余裕をもって用意しておくとgoodです。通帳は変動があった場合必ず弁護士との打ち合わせまえに記帳しておくのも忘れずに。
次に各債権者(借金をしている相手)からいくら借りているのかなどがわかりやすい書類を用意しておきます。パソコンのローンなどは契約書類によってはパソコンが引き揚げられてしまうこともあります(実体験)のでご自身での確認も抜かりなく。
本来パソコンは生活必需品として差し押さえの対象外なのですが、私の場合はローンが途中のままで自己破産を選んだ為引き揚げられてしまいました。どうも最初からそういう契約だったようです。
そして課税証明書または、非課税証明書という書類を役所などで発行してもらってください。役所では、恐らく「税証明書」という名前で発行申請の紙が用意されているはずです。最近はマイナンバーカードをお持ちの方であればコンビニで発行できることもあるそうなのでお住まいの市役所等の該当ページをご覧ください。
そして恐らく最難関。
家計簿です。
私もそうなのですが、家計簿というのは本当に面倒に感じてしまう。どんぶり勘定で生きてきた私のような人間にとって己の事とはいえ財政管理というのはとても頭の痛くなる問題です。
ですが、自己破産を申し立てる際に欠かせないものの一つがこの家計簿なのです。
家計簿というとレシートを何枚もペラペラ用意して数字を記帳していって電卓片手に計算して〜というイメージで、もう本当に苦痛で仕方がない。ですが自己破産する身なのですからお金のことで2度目はありません。そう考えると家計簿をつける習慣というのはこれは案外大事なことなのかもしれませんね。しかしただでさえ書類まみれの自己破産申し立て、レシート取って置くなんてイヤイヤです。そこでこういう時は機械の力を借りましょう。
スマートフォンでアプリを探してみてください
家計簿アプリ、案外ありますよね?
レシートを写真で撮ると記録していってくれるアプリなんかがかなりおすすめです。
レシートなんて取っておかなくても撮っておけばいいんです。あとは勝手に写真から値段や払った金額を計算してくれます。凄いですよね。
まとめ
さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後にもう一度念を押しますが、
決して諦めないでください。
76億分の1に産まれてここまで生き抜いて来たあなたです。わずか365日のうちの一日である今日を生き抜けない訳が無いんです。
まず、生きてください!