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台風とハリケーンの違いは!?どっちが強いか大きさを比較!


今年に入って台風が既に発生しているのをご存知でしょうか?2018年に発生した台風は6つ。そのうち2つが6月に日本に上陸はしなかったものの接近をしました。そういえば海の向こうではどういうわけか台風のことを「ハリケーン」と呼びますね。単なる日本語と英語の呼び方の違いなのでしょうか?いえいえ、これが違うのですよ。では台風とハリケーンについてお話をしましょう。

台風とハリケーンはどっちが強いの!?

さて、台風とハリケーンの違いは分かりましたが何となく「ハリケーン」の方が名前の響きからして強そう!?台風とハリケーン、さて強いのはどっちなのでしょう?

 

【台風とハリケーンの中心気圧(hPa)の比較】

※ヘクトパスカル(hPa)は、もともとは圧力の単位で現在は気象(気圧)の単位として使用されることが多いです。この数値が低いほど強い風が吹いています。

 

①台風※日本上陸時中心気圧

1位 第2室戸台風(1961年) 925hPa

2位 伊勢湾台風(1959年) 929hPa

3位 台風第13号(1993年) 930hPa

 

②ハリケーン※アメリカ合衆国上陸時中心気圧

1位 レイバー・デイ(1935年) 892hPa

2位 カミール(1969年) 909hPa

3位 カトリーナ(2005年) 920hPa

 

台風とハリケーンの大きさを比較してみた

台風は、日本では強風が吹く範囲で台風の「大きさ」を表します。しかしハリケーンは風速で「強さ」を表すのみで「大きさ」を表すものがありません。なので、台風・ハリケーンの被害の大きさを比較してみます

台風の被害

1位 伊勢湾台風(1959年)

和歌山・奈良・三重・愛知・岐阜県を中心に明治維新以降、最大の被害をだした台風です。災害対策基本法は、この伊勢湾台風を教訓に成立したものです。

 

2位 室戸台風(1934年) 

室戸岬上陸時の中心気圧が911.6hPaであり、台風の正式な統計前(正式な統計は1951年から)であったため参考記録ながら、日本上陸の台風で最も中心気圧が低い台風でした。

 

3位 枕崎台風(1945年)

こちらも台風の正式統計前だったため、参考記録ながら上陸時の中心気圧は916.1hPaでした。終戦直後で各地に大きな被害があり、特に広島県は最も多くの被害者を出しました。原爆の惨禍に二重の悲しみでした。

 

ハリケーンの被害

1位 グレートハリケーン(1780年)

カリブ諸島周辺・フロリダが被害を受けました。また、当時アメリカはイギリスからの独立戦争の真っ最中であったためアメリカ海上にいたイギリス・スペイン・オランダ・フランスの艦隊にハリケーンが直撃をしました。

 

2位 ハリケーン・ミッチ(1998年)

ホンジュラス・ニカラグアが被害を受けました。ホンジュラスだけでも1万2千人が難民収容所に。130万人が家や家族を失いました。

 

3位 ハリケーン・ガルベストン(1900年)

アメリカのテキサス州ガルベストンが被害を受けました。ここは島内都市であり標高が低い場所であったため、高潮で市街が壊滅状態になりました。

 

台風って?ハリケーンってなに?

1.うまれた場所(発生場所)は?

台風もハリケーンも、熱帯または亜熱帯に発生する低気圧の総称です。ただ発生場所によって「台風」「ハリケーン」と名前が違ってきます。

★台風:東経180度以西の北大西洋南シナ海で発生したもの

★ハリケーン:東経180度以東の太平洋大西洋で発生したもの

 

2.台風orハリケーンといつ呼ばれる?

★台風:中心付近の最大風速17.2m/s以上になったとき

★ハリケーン:中心付近の最大風速33m/s以上になったとき

 

3.風速による分類の違い

分類の前に、どのくらいの風速で私たちの周りはどんな状況になるのかの目安をご紹介します。

 

①風速とそれに伴う周囲の状況

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②台風の分類

風速17m/s以上:台風

風速32m/s以上:強い台風

風速43m/s以上:非常に強い台風

風速54m/s以上:猛烈な台風

風速70m/s以上:スーパー台風

 

③ハリケーンの分類

風速33~42m/s:カテゴリー1

風速43~49m/s:カテゴリー2

風速50~58m/s:カテゴリー3

風速59~69m/s:カテゴリー4

風速70m/s以上:カテゴリー5

 

4.どのくらい生まれるの?平均年間発生数の違い(1970~2010年)

★台風:約38こ(43.9%)

★ハリケーン:約19こ(18.37%)

 

台風とハリケーンは発生場所がまず違い、分類も違います。発生から風速の強いハリケーン。風速は弱いけれど、発生数の多い台風ということが分かります。

 

 

先日、1人のインディアンの首長が書いた手紙を紹介した本に出会いました。

先日、1人のインディアンの首長が書いた手紙を紹介した本に出会いました。1854年、当時のアメリカ大統領フランクリンがインディアンたちの土地を買収し、居留地を与えると申し出ました。翌1855年インディアンの首長シアトルはこれに署名。このときシアトル首長は、フランクリン大統領宛に手紙を書いています。

 

(略)・・・ワシントンの大首長が土地を買いたいと言ってきた。

どうしたら空が買えるというのだろう?そして大地を。

わたしにはわからない。

風の匂いや水のきらめきを

あなたはいったいどうやって買おうというのだろう・・・(略)

・・・わたしはこの大地の一部で

大地はわたし自身なのだ・・・(略)

・・・たおやかな丘の眺めが

電線で汚されるとき

藪はどうなるだろう?

もうない。

鷲はどこにいるだろう?

もういない。

足の速い小馬と

狩りに別れを告げるのは

どんなにつらいことだろう

それは命の歓びに満ちた暮らしの終わり。

そしてただ生きのびるためだけの戦いがはじまる・・(略)

・・・どうか白い人よ

わたしたちが大切にしたように

この土地を大切にしてほしい

美しい大地の思い出を

受けとったときのままの姿で

こころに刻みつけておいてほしい。

そしてあなたの子どもの

そのまた子どものために

この大地を守りつづけ

わたしたちが愛したように愛してほしい。

いつまでも。

どうかいつまでも。

まとめ

アメリカと日本、場所は違えど、いま、私たちはシアトル首長が断腸の思いで託した大地を胸を張って愛していると言えるでしょうか?悲痛なまでのメッセージを本当に理解しているのでしょうか?台風やハリケーンに限らず近年の自然災害の増加は、私たち人間の影響があると言われて久しいです。しかし現在の快適な生活は手放せません。でも、災害が多くなるのも困ります。日常の忙しさに忘れがちですが、頭のひきだしに地球のこと、この大地のことを入れておきたい。そしてたまにでも、そのひきだしを開けたいものです。

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