学童は、小学校の放課後、保護者が留守になっている家庭の児童が通う場所です。
1900年代から存在していたようですが、全国的に広まったのは2000年頃からです。
ですので、学童に通った経験のない親御さんが、まだたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
学童保育が広まったのは、共働きの家庭が多くなったり、身近な犯罪に、
より注意が注がれているからでしょう。
放課後、小学生が学校の校庭で遊んで、夕方になったら帰る、といった生活をするのは、
今は難しいのでしょうね。
子供が学童に行きたくないと言い出したら無理に行かせるのはNG?
学童保育というのは、こどもの成長に必要だったわけではなく、
親の都合によって作られた経緯があります。
放課後に預かってくれる場所が他にあれば、別に学童保育へ行かなくてもいいですよね。
自分の子どもが、自分の意志で学童に行きたい、といって通っているわけではありませんので、
当然、学童が合わなくなることがあります。
ですので、もし、自分のお子さんが「学童行きたくない」と言った時、
「そんなわがままはいけません!」と我慢させて行かせるのは、ちょっと違いますよね。
学童に通っているのは、単刀直入に言うと「親のせい」です。
お子さんは、保護者が自分の面倒を見てくれないから、仕方なく学童に通っているのです
「でも、通ってもらわないと、こっちだって仕事はあるし、
いざという時誰かいてもらわないと困る」というのも分かります。
しかし、いやだという気持ちを無視して、こどものわがままと一刀両断するのは、
子どもにとっては最悪です。
子供がいやがるのも、この際は、すべては親自身の責任と考えてください。
子供が学童を嫌がる場合の対処法は?
子供が学童を嫌がった場合、なぜ嫌なのか聞いて下さい。
「学校のお友達と遊べない」「面白くない」という意見が出ると思いますが、
話を聞いたうえで、指導員や場の雰囲気はどうなのか聞いて下さい。
学童保育は、7歳から12歳までの子どもが通っています。
歳の差は5~6歳ですが、子どもの場合、身体的、精神的にも、この差は激しいものです。
どうしても、小学校低学年の子どもは、高学年の子どもに比べると、立場が弱くなります。
そのため、高学年の子どもが、低学年の子どもをいじめる、という事例がたくさんあります。
また、指導員の質も問題視されています。
指導員になるには、教育関連の資格をもつ人がなることが多いですが、
学童保育についての資格は、現在実施されていません。
また、学童保育は学校とは違い、教育を施す場ではないのです。
だいたいは、児童が自由に活動していて、指導員は、
事故が起きないように監視しているだけが普通です。
学童保育所の中には、学習に積極的なところもあるようですが、全体としては、
そこまで児童の生活に入り込んだ活動はされていないようです。
当然、いじめなど人間関係のトラブルに関しては、教育者ではありませんので、
一般の施設の管理の立場での対応になります。
親が訴えれば、親身に対応してくれるかもしれませんが、
場合によっては退所を促される場合もあります。
お子さんの話を聞いて、どうもそういったことが原因であれば、施設へ相談してください。
話で解決できればよいのですが、反応が悪ければ、他の場所に替えましょう。
他に預かってくれる場所がなければ、親御さんで相談して、仕事をどうするのか、
工夫が必要になります。
場合によっては、仕事を辞めて、お子さんの面倒を見るのも必要になってきます。
経済的な理由で、どうしても仕事を変更できない、預かってくれる場所がない場合は、
お子さんに包み隠さず、今の事情を説明しましょう。
まとめ
「子どもにお金のことで心配させたくない。」という気持ちは分かりますが、
学童に通わせいるのも、生活をしていくためです。
この場合は、小学生だとしても、家族の一員として、
自分がどういった立場にいるのかは知っておくべきです。
「子供を取る」か「仕事を取る」か、人に相談しても、
おそらく意見が分かれる難しい問題だと思います。
お子さんの性格も考えて、ご家族で一番いい方法を考えてくださいね。