インフルエンザというと、高熱が続いて寝込む、というイメージがあります。
一度インフルエンザにかかると、学校も会社も、休むよう言われますよね。
熱も引いて、ようやく起き上がれるようなったら、
今度はせきがひどくてたまらない、ということがあります。
抗生剤もしっかり飲んでいたのに、治ったのではないの?と不安になりますよね。
インフルエンザにかかった後には、こういった症状はよく出るそうです。
けれど、どうしてこんなにひどいせきが出るのでしょうか?
インフルエンザ後に咳と痰が続く理由は?
熱が引いた後、せきが出るということは、体内のインフルエンザウイルスを、体が一生懸命外へ出そうとしている状態、ということです。
たんも一緒で、たんにウイルスを絡ませて、外に出すようにしているのです。
けど、熱も引いたし、ウイルスはいなくなったのではないの、と思われるかもしれません。
確かに、ウイルスは熱に弱いから、体の免疫機能が働いて、
体を熱くして体内のウイルスをやっつけているんですね。
しかし、熱が引いたのは、薬が熱を抑えているのであって、
ウイルスがいなくなったわけではないのですよ。
薬で熱を抑えることによって、体力が少し回復します。
体力が回復すると、ご飯も食べられるようになって、栄養も取れるようになります。
そうすると、ウイルスに対抗する力も強くなるので、治りが早くなるんですね。
体の熱を上げてウイルスをやっつけることは、そのまま体力を消耗していくだけの、
いわば捨て身の戦法なんです。
それならば、熱を早めに下げて、体力を回復させることを優先すれば、より安定した体調でウイルスをやっつけることができて、体の負担も少なくて済みます。
実際、せきをするだけでも相当体力使いますしね。
せきやたんが出るのは、それだけ体力が回復していると言えますが、でも、つらいですよね。
インフルエンザ後に咳と痰が続く時の対処方法は?
せきが出て3~5日ほど続くのなら、病院へ行きましょう。
「そのうちにせきも引いていくわよ」と思ってしまうでしょうが、お勧めしません。
普段の風邪とは違い、インフルエンザのせき、たんはとてもしつこいと言われています。
また、インフルエンザにかかる時期は、11月から3月頃までです。
インフルエンザでなくとも、寒い時期は病気になりやすいもの。
せきがこじれて、気管支炎、ひどいときには肺炎を起こしてしまう可能性があります。
それに、上記に書いた通り、せきをするもの体力が必要です。
せっかく熱が引いて、体力が回復したのに、また余計に体力を消耗することになります。
筆者の場合、以前インフルエンザにかかって、熱が引いた後せきがひどくなったことがあります。
病院に行くのが遅れたのか、気管支にたくさんの傷がついたらしく、
その後かぜのせきでも、余計に出るようになってしまいました。
傷はとても軽いものらしいのですが、せきをするとその傷が反応して、余計に出るように
なります。
せきは、長くなると、呼吸器官にも大きな負担がかかります。
どうしよう、と思ったら迷わず病院へ行きましょう!
もちろん、咳にもインフルエンザウイルスが含まれています。
職場に行くのは、せきが治まってからにしましょうね。
まとめ
インフルエンザというと、高熱が大変だ、ということが先に出て、
その後のせきやたんがひどいうことはあまり知られていません。
実際かかってから、「あれ、おかしいなあ」と思う人がほとんどです。
知り合いに聞いても、「分からないわ」と言われて困ることもありますよね。
迷ったら、すぐに病院に行ってくださいね。
せきやたんは、症状が軽いように見えますが、長引けば大変ですよ。