学校では当たり前?二分の一成人式の内容は何をしてる?目的は?

成人式

昭和世代にとってあまり馴染みのない「二分の一成人式」ですが、

近年、小学校では当たり前になりつつあります。

名称どおり、成人を半分に割った10歳の子供を主役とし、

もとの行事にならい、彼らの成長を記念して祝うイベントです。

基本的には学校行事として行われるものですが、

最近では地域によるホール開催というものもあります。

 

さて、学校や地域に広がり続ける二分の一成人式とは、

一体どのようなものなのでしょう。

気になる内容から目的、問題とされる点まで、

このイベントを詳しく調査していきたいと思います。

 

学校で行う二分の一成人式でどんな内容?


年齢にまつわる行事といえば七五三、成人式が有名ですが、

それらに比べ、二分の一成人式には一定の形式がありません

文部科学省の学習指導要綱にも入っておらず、

あくまでも自主的に行われるイベントであるため

その内容は開催する側の判断によって決まります。

 

大体は以下の内容を組合せたプログラムになるでしょう。

・割合で多いのは子供の個別発表
・次に多いのが保護者からのメッセージや手紙
・他には子供の合唱、成長記録やアルバム作成、
 二分の一成人証書授与や写真館での記念撮影など

開催規模がクラス単位なら一コマ授業で収まる内容、

学年全体ならステージを使った式典らしい内容となります。

 

それでは、二分の一成人式に対する評価はどうでしょう。

教育情報サイトか行った保護者1000人余りを対象とする

アンケート結果では、回答の9割が満足という評価の高さです。

また参加後の感想では

「子供の成長を実感して、感動したという声がダントツ」

であり、保護者には受け入れられているという印象です。

受け入れの声が多いほど話題にはなりますし、

現代においてはウェブ上で簡単に広まっていくので、

学校での取り入れも活発化しているものと思われます。

 

学校で行う二分の一成人式の目的って何?


そもそもの目的を探るなら、

何故この行事が生まれたのかに触れる必要があるでしょう。

 

二分の一成人式の生まれは1980年頃

兵庫県西宮市にある小学校の四年生を担任していた

佐藤修一教諭が考案したと言われております。

小学校四年生といえば高学年、その門出を祝うものとして、

「背筋を伸ばして参加するようなイベントを」

と生み出されたのが二分の一成人式の始まりです。

このエピソードから察するに、子供たちに将来を意識させ、

進路を考えるきっかけにしようとしたのではないかと思われます。

 

子供の自主性をうながす意味では良い行事とも言えそうですが、

ここで問題となるのが「形式を持たないこと」です。

二分の一成人式は慣習化した儀礼ではないので、

開催する側の発想によりプログラムを変えていくことができます。

名称から連想できる要素が一つでもあれば、

それは「二分の一成人式」となってしまうのです。

成人式に関連する題材の「成長」「将来」は非常に扱いやすく、

様々なとらえ方ができてしまう為、

多少目的がズレたとしてもあやふやになってしまいます。

これが二分の一成人式が抱える問題へと変わっていくのです。

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二分の一成人式で起こっている問題とは?


二分の一成人式のプログラムには、

「家族への感謝」に重点を置くものが多いです。

「成長」から「振り返り」を連想し

「家族」へ繋げるうちにメインが「感謝」にすり変わる、

この流れがいつの間にやら確立していたと考えられます。

 

「家族に感謝する事」という明確なテーマを指定した場合、

それはもう自主性をうながすものではなくなります

何故なら、表現が「感謝」に限定されてしまうからです。

現代社会における「家族」は扱いが非常に難しく、

すべての家庭が「家族に感謝できる」環境かといえば、

かならずしもそうとは言えません。

 

幸せな家族像から孤立する子供たちがいます。

それは慎重に扱うべきデリケートな問題であるにも関わらず

配慮に欠けた内容となってしまう背景として、

「当たり前の家族」以外に対する無関心さがあるのでしょう。

 

まとめ

二分の一成人式とは一体何だったのか、

今こそ振り返りの時期がきていると思います。

成人式が「新成人を祝い激励するもの」であるなら、

二分の一成人式は「未来を応援するもの」であると思います。

 

子供の自主性を奪うものにはならないように、

彼らが将来を自ら考えるきっかけになり得るのであれば、

二分の一成人式は意義深いものとなるのではないでしょうか。

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