寒くなってくると、
今年もインフルエンザが流行するのでは、
と心配になりますよね。
でも、ネット上などでは、
インフルエンザの予防接種は効果がない、
などと書かれているのをたびたび見かけます。
それでも予防接種は受けた方が良い、
とも聞くし、死亡例もあるので、
小さな子どもがかかってしまうと心配ですよね。
たくさんの情報が溢れていて、
どれが信用できる情報なのか判断がつかない、
というのが実際のところではありませんか?
今日は、インフルエンザの予防接種について
詳しく調べてみましょう。
インフルエンザの予防接種の効果って子供にはどれくらいあるの?
「有効率」という数字で表すと、
6歳以下の子どもの場合は30%ぐらい、
と言われています。
(いろんな研究がされいるので、
50%ぐらい、というデータもあります)
ちなみに7歳以上の子どもは
70~90%なので、比べるとかなり低いです。
ただ、この「有効率」の考え方は
ちょっとややこしくって、
有効率30%というのは、
100人が予防接種を受けたら30人はかからない、
という意味ではないのです。
例えば、予防接種を受けた100人のグループと、
予防接種を受けなかった100人のグループがいたとします。
受けなかったグループは60人感染したけど、
受けたグループは42人しか感染しなかった。
60人感染していたはずのところ、
42人に減ったので、30%の予防効果があった、
という考え方です。
これを、効果ありと感じるか、
なしと感じるか、それは人それぞれですね。
インフルエンザの予防接種は効果なし!ホント?ウソ?
まずは、インフルエンザワクチンには
具体的にどんな効果があるのかを調べてみました。
ポイントは2つです。
① 「感染」を完全に抑える働きはない
② 「発症」「発症後の重症化」の
予防に効果がある(ただし100%ではない)
ちょっと意外ですよね。
なんとなく、予防接種というのは
「感染」を防いでくれるものだ
と思い込んでいませんでしたか?
たぶん、この、
「感染」を完全に抑えることはできない、
というところが、インフルエンザワクチンには効果がない、
という情報につながっているのだと思います。
たとえ感染したとしても、
症状を軽く抑えられたり、
重症化するのを予防してくれることが、
ワクチンに期待する最も大きな効果なんですね。
そういった意味で、
「インフルエンザワクチンは効果がない」
というのは間違いだと、個人的には思うのです。
インフルエンザにかかると、
高熱や関節痛などとてもツライ症状がでますが、
しっかり栄養と休養をとれば、
1週間ほどで回復するものです。
怖いのは、重症化する事です。
もともと持病があったり、
体力のない乳幼児や高齢者の場合などです。
なので、感染は防げなくても、
発症や重症化を予防できる、
というのは大きな効果である、
と考えられるのではないでしょうか。
インフルエンザの予防接種の効果はいつからいつまで?
実は、ワクチンをうっても、
すぐには予防の効果は出ないのです。
予防接種をしてから1~2週間かけて抗体が作られるので、
インフルエンザが流行り出してから打つのでは
意味がありません。
予防接種の効果が続くのは、
一般的に5カ月と言われています。
インフルエンザの流行は、
だいたい年末から3月ごろまでで、
特に1月~2月がピークですので、
逆算して12月中旬頃までには
接種しておくのがベストです。
ちなみに、抗体は体内に残らず、
次のシーズンには効果はなくなっているので、
毎年接種する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ネット上のさまざまな情報の
根っこの部分を探ってみましたが、
参考になりましたか?
インフルエンザが猛威をふるう前に、
しっかりと対策をしたいですね。
特に小さなお子さんがいらっしゃる場合は、
予防する事が大切です。
家族みんなが元気に冬を過ごせますように!
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