「ポッポー」「ガタゴト、ガタゴト」
レトロな列車が、愛媛県松山市内を駆け巡っています。
その列車は「坊っちゃん列車」と呼ばれ、
松山市の名物として親しまれています。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」で出てきた列車で、
文学の街である松山らしさを感じることができますよね。
松山市内から道後温泉までは約20分、
ゴトゴトと揺られながら明治時代の旅を楽しんでくださいね。
とはいっても、いつでも走っているわけではないんです。
坊っちゃん列車の時間や乗り場、見どころなど、
地元民があなただけに教えます!
まずは知っておこう!坊っちゃん列車の予約の仕方。
坊っちゃん列車は、いつでもどこでも乗れるわけではないんです。
でも坊っちゃん列車に乗車するのに、
予約は必要ないです。
坊っちゃん列車の乗車は、
・道後温泉
・大街道
・松山市駅
・JR松山駅前
・古町
の5箇所のみとなっています。
乗車券は、乗車券販売窓口または乗車時に
車掌よりご購入くださいね。
乗車券販売窓口は4箇所あって、
・道後温泉はSHOP坊っちゃん列車(道後温泉駅横)
・松山市駅はいよてつチケットセンター(松山市駅内)
・大街道は伊予鉄トラベル大街道営業所(いよてつ会館内)
・JR松山駅前はJR松山駅観光案内所(JR松山駅構内)
になります。
ただ、土日祝日やGW・お盆・正月などの長期休暇など繁忙期には、
混雑することもあります。
満員だと乗ることができないこともあるようです。
ちょっとお得な情報ですが、道後温泉ではSHOP坊っちゃん列車にて、
8時30分から当日各便の整理券を配布していますよ。
また繁忙期には、松山市駅でも整理券を配布していますので
利用してくださいね。
坊っちゃん列車の料金はいくら?割引チケットなどはある?
松山市に観光に来たからには、
坊ちゃん列車に乗りたいですよね~。
でも気になる料金。
もし割引チケットなどがあったら嬉しいですよね。
坊っちゃん列車の料金は、
大人800円で子ども400円(1乗車)になっています。
市内電車は大人160円で子ども80円ですので、
ちょっと高いかな。
ただ、この坊っちゃん列車の乗車券には、
いよてつ髙島屋の上にある大観覧車くるりんに
無料で乗ることができるんです。
くるりんから松山城や瀬戸内の島々、夜景などが見えて、
15分の空中散歩が家族で楽しめますよ。
そして嬉しいことに割引チケットがあるので、
それを利用するとお得になりますよ。
「松山城らくトクセット券」という便利なセット券があって、
料金は大人1,700円で子どもが740円です。
・坊っちゃん列車(1乗車)
・松山城ロープウェイ・リフト(1往復)
・松山城天守観覧(1回)
・二之丸史跡庭園入園(1回)
が利用できる嬉しさ!
なんと発売当日を含め、2日間限り有効となっているので、宿泊して翌日も使えますね。
※料金は、2017年9月情報になっています。最新情報は伊予鉄公式サイトで必ずチェックしてね。
地元民が教える、坊っちゃん列車の見どころは!?
どうして「坊っちゃん列車」っていう名前なんだろう?
って思いませんか?
そういえば、松山市には「坊っちゃん」
という名前のつくものが多くあるんですよ。
例えば、道後温泉の坊っちゃんの間(見学)や坊っちゃん広場、
坊っちゃんスタジアム、坊ちゃん団子・・・。
実は、明治時代に活躍した夏目漱石の小説
「坊っちゃん」からきているんです。
坊っちゃん列車は、小説坊っちゃんの中で登場人物が乗り
「乗り込んでみるとマッチ箱のような汽車だ。
ごろごろと五分余り動いたかと思ったら、
もう降りなければならない・・・」
と書いています。
夏目漱石と仲良かった松山の俳人・正岡子規も、
初代坊っちゃん列車にも乗り道後温泉へ行ったそうです。
そのような歴史ある坊っちゃん列車の見どころを
地元民が教えちゃいましょう。
なんといっても、そのレトロ感とマッチ箱のような汽車
というところでしょうか。
かつては黒い煙をもくもくとあげて走っていた蒸気機関車で、
電車の普及により一旦姿を消してました。
地元人からの熱い声により、2001年に復活したのが
今の坊っちゃん列車です。
今は、白い煙の蒸気で、環境にも優しくなっています。
坊っちゃん列車は当時の機関車をそのまま再現しているので、
木製の車内に車掌も昔の制服。
時々鳴る「ポッポー」という汽笛の音。
まるで明治時代の文明開化の雰囲気を、
そのまま味わっているようです。
そして見どころは車両だけではなく、
明治時代さながらの手動での連結・回転シーン
を見られることです。
先頭が蒸気機関車で客車を引っ張る汽車は、
今の電車のように回転することなく
反対側の車両が先頭になるような仕組みが無理です。
そこで人力で先頭の蒸気機関車を回転させて、
客車も押して連結させているんです。
そのような光景が見ることができるのは、
道後温泉駅と松山市駅の2箇所のみ!
なかなか見ることが出来ない光景ですので、
見てみると面白いと思いますよ。
文学の街・松山で、坊っちゃん列車に乗ってみよう
松山は多くの俳人や文学者がいて、
文学の街とも呼ばれています。
その一人の夏目漱石は、道後温泉を愛し、
坊っちゃん列車に乗ったとも言われています。
当時の姿をよみがえらせた坊っちゃん列車に乗って、
文学の街を巡ってみませんか?
もしかしたら面白い出会いがあるかもしれませんよ。
坊っちゃん列車のことは、伊予鉄公式サイトで
チェックしてくださいね。