冬が近づいてくると、インフルエンザと共に警戒されるのが
感染性胃腸炎であるノロウィルスではないでしょうか。
幼稚園や保育園などで集団感染が起こりやすいと言われる
ノロウィルスですが、大人が感染することはあるのでしょうか。
今回は大人のノロウィルスについてお伝えしていきます。
ノロウィルスの症状って、大人は軽いの?
ご存知の方も多いかと思いますが、ノロウィルスの主な症状は
嘔吐と下痢ですよね。
何の前触れもなく
突然嘔吐することから始まり、酷い場合は
ずっとトイレに居たくなるほど嘔吐と下痢を繰り返す
という恐怖の感染症です。
何となく子どもが感染する病気のようなイメージを持つ方も
いるかも知れませんが、もちろん大人も感染します。
ですが、大人が感染した場合、症状が軽い場合もあるようです。
この理由はウィルスの遺伝子型によるもので、
その遺伝子型によって出る症状やその強さは様々。
例えば、吐き気はあったが下痢はしなかったり、
発熱して多少下痢は起こったがそこまで酷い症状にはならなかった
など、本人の体調や免疫力などによっても出る症状は左右されるようです。
と、ここまで読んで、ノロウィルスにかかっても
大人は軽く済みそうと勘違いしないようにしてくださいね!
免疫力が高い大人で軽く済む人は感染者の約3割
というデータもあります。ですので、すべての大人が軽く治まる
わけではありません。
激しい嘔吐と下痢に苦しんだ、という方も大勢いることを
忘れないようにしましょう。
ノロウィルスの症状が出る期間はどれくらい?
ノロウィルスの強い症状が出る期間は大体三日程度と言われています。
ノロウィルスは感染してから排出されるまで、
とても長い期間体内に居座る厄介なウィルスです。
その期間は10日~20日とも言われています。
感染してから症状が出るまでは24時間~48時間かかり、
症状が治まってからも1~2週間は体内からウィルスを追い出そうと
体が頑張っている状態が続きます。
酷い症状が3日程度で治まったからと言って、
すぐに通常の生活に戻らずマスクの着用や排泄物の適切な処理など
は続けるようにしましょう。
ノロウィルスの症状は下痢だけ?
先にもお伝えしましたが、ノロウィルスの症状は嘔吐と下痢
が有名です。
しかし、これ以外にも様々な症状が出ることがあります。
例えば、発熱、頭痛、腹痛、倦怠感など風邪にも似た症状が
起こる場合もあります。
嘔吐や下痢の症状がそれほど出ていない場合は、
なかなかノロウィルスを疑えないかもしれませんが
少しでも怪しいなと思った場合は、対策をとったほうが
いいかと思います。
下痢の症状がある場合は、脱水症状に陥りやすいので
注意してください。
嘔吐がある場合は、水分を補給しても吐いてしまう
と思いますが、少しずつでも水分を摂るようにして、
脱水症状にならないようにしましょう。
まとめ
ノロウィルスは、アルコールや40度程度の高温には耐性があり
乾燥にも酸にも水にも強いという厄介なウィルスです。
増殖スピードも速く、少ないウィルスでも感染すると
たちまちその数を増やしていくという特徴があります。
年中感染する可能性のあるノロウィルスですが、
特に乾燥する冬場は「塩素系の除菌アイテム」を常備しておきましょう。
現在はノロウィルス対策用のアイテムで、
人体に影響のない物もたくさん売られているので、
それらもぜひ利用したいですね。
小さいお子さんがいる家庭では、二次感染が起こりやすいです。
家族全員が感染してしまうことのないように、
感染した場合は、嘔吐物や排泄物などの処理をきちんとして
感染を広げないように努めましょう。