マイコプラズマ肺炎って知ってますか?
1年を通して発症しますが、特に一番冬の時期に流行します。
近年では発症患者はとても多く、特に5歳~9歳あたりの子供がよくかかる病気です。
ではマイコプラズマ肺炎とはどのような病気なのか?
また、感染してしまったら、どのように対応したらいいのか。
以下では、マイコプラズマ肺炎の症状・原因・治療法などを詳しく紹介していきます。
マイコプラズマとは何?原因や感染経路は?
マイコプラズマとは正式にはマイコプラズマ・ニューモニエと言い、細菌の一種です。
珍しい細菌かというとそうでもなく、普通の環境の中のどこにでもいるものです。
マイコプラズマには成人までに約97%の人が感染していると言われています。
また、マイコプラズマの感染経路は、
マイコプラズマ肺炎に感染している人のくしゃみや咳からの飛沫感染と、
マイコプラズマが付着したものを触ったりしたことで感染する接触感染です。
比較的にインフルエンザなどと比べると感染力は弱いですが、
マイコプラズマに感染している人のくしゃみや咳、
その人が触ったものを触ったりなどで広まってしまうので、
保育園や幼稚園、小学校など狭い空間に子供がたくさんいるような環境では
とても流行しやすいです。
マイコプラズマ肺炎とは?どのような症状がどれくらいの期間あるの?
それではマイコプラズマ肺炎とは一体どのようなものなのでしょうか?
マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマという細菌によって
引き起る肺炎のことです。
気管や喉などに感染し炎症を起こします。
マイコプラズマの潜状期間は約2~3週間程度ですが、
中には1ヶ月程度の期間を経てから発症する場合もあります。
そしてマイコプラズマ肺炎の症状はこのようなものがあります。
・咳
・発熱(37度台の微熱~39度台の高熱が出ることもあります)
・頭痛
・嘔吐
・下痢
・全身倦怠
特に咳がひどく出るのが特徴的で、かわいた咳から、
痰が絡んだような湿った咳になることが多いです。
熱はないけど、咳がなかなか止まらない…
などの症状があれば一度受診することをオススメします。
マイコプラズマ肺炎に感染した場合の治療法や危険性とは?
マイコプラズマ肺炎に感染してしまったら、
まずは安静にしながら、しっかりと水分補給をすることが大切です。
軽症の場合は、約4週間ほどで自然治癒します。
マイコプラズマ肺炎の症状は風邪とよく似ているため、
気が付かないうちに発症していて、自然治癒しているというケースは多いそうです。
しかし、症状が長く続くと、気管支喘息や中耳炎などの
合併症を引き起こす可能性もあるので、軽くみてはいけません。
また、症状が重い場合は抗生物質を投与して治療します。
マイコプラズマ肺炎の治療によく使われる抗生物質の種類は、
マクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系などがよく処方されます。
しかし、テトラサイクリン系は6歳未満の子供が飲むと
副作用が起こることがあるので注意が必要となります。
まとめ
風邪の症状に似ていて気が付きにくいマイコプラズマ肺炎。
いくら軽症の場合自然治癒するといっても感染の予防はしていきたいものですよね。
マイコプラズマ肺炎には予防接種やワクチンなどはありません。
ですので、日ごろから手洗いうがいはしっかりとして、
人が多い場所ではマスクをすると良いでしょう。
もし子供がマイコプラズマ肺炎に感染してしまった場合、
看病する大人も感染する可能性は十分にあるので、気を付けるようにしましょう。
また、あまりにも咳が長引いていたり、
いつもと違う症状が出ている場合には、一度受診することが大切です。